モネやルノワールとお友達のアルフレッド・シスレー。オススメの風景画家です。

モネやルノワールとお友達のアルフレッド・シスレー。オススメの風景画家です。

アルフレッド・シスレーってどんな画家?

ルノワール作《アルフレッド・シスレー》肖像画

ルノワールが描いたアルフレッド・シスレーの肖像画

 アルフレッド・シスレーは、1839年にとても裕福なイギリス人の両親の元にパリで生まれました。イギリス国籍でフランス住まい。

家庭が裕福だったので、絵の学校で知り合ったルノワールやモネなどと仲良くしながら絵の勉強をしていました。

特にシスレー家は裕福だったこともあり、生活に困っていたルノワール やモネなどに、自分や家族の肖像画などを注文して彼らを支えていたこともあるほど優しい人物。

その裕福な状態が崩壊したのは1870年の普仏戦争(プロイセンとフランスの戦争。プロイセンは現在のドイツ北部からポーランドにかかる領土の国)のさなか財産をほとんど失ってしまったから。

それからずーっと亡くなるまで、困窮の中での作品制作が続きました。

描いた作品を売って生活するしかなかったようですが、買値は安いし、当然ですけど売れっ子ではなかったので、大変な生活の中で画家としての道を歩んでいたといいます。

 シスレーが残した作品は、油絵や素描など900点ほど。そのほとんどが風景を描いており、人物を描いた作品はとても少ないのが特徴です。

 

風景画がとっても得意! オススメです。

正直、立ち位置としてはモネやルノワールと比べると地味かなと思います。が、描く作品は良い作品が多い!

同じように風景を描いたとしても、ゴッホとは大違い。癖がないというか毒気がないというか。でも良い風景画が多いんです。

私、個人的には、シスレーと同じイギリス人の大作家ターナーの光の表現に通ずる部分があるのではないかと考えています。

 アルフレッド・シスレーは、モネやルノワール、ピサロ、ドガ、セザンヌといっしょに第一回目の印象派展から参加しています。

この時、モネは有名な《印象・日の出》を出品して、その作品名から批評家が、彼らのことを印象派と呼ぶようになりました。決していい意味ではなく。

 印象派展は全部で8回開催されましたが、シスレーが参加したのは、第1回、2回、3回、7回目の合計4回。

 ある時、アンリ・マティスは、「最も印象派らしいメンバーってだれですか?」とカミーユ・ピサロ(印象派で一番の年長者で、メンバーの精神的な支柱の役割を担っていた。)に尋ねたことがあります。

カミーユ・ピサロは答えました。「それはアルフレッド・シスレーだよ」と。

モネやルノワール が印象派と呼ばれる作風から徐々に変化していったことに反して、シスレーは生涯、印象派の作風を貫いた人物でもあります。

アルフレッド・シスレー作《ハンプトンコートの橋の下》

《ハンプトンコートの橋の下》(1874年)1回目の印象派展のあとロンドンに招かれて描いた作品。

印象派展がボロクソに言われたことにもめげず、橋の下という、なかなか大胆な構図から、ひたむきに絵と向きあうシスレーの真面目な性格を感じます。

水面は細かく色をのせてキラキラとした反射光を描き、反対にどっしりとした橋はしっかりと描くことで、ふたつを対比しているように感じます。

この対象の捉え方が印象派であり続けたシスレーの特徴だと言えます。 

   

 

アルフレッド・シスレー作《ポール=マリーの洪水》

《ポール=マルリーの洪水》(1876年) 第2回の印象派展へ出品した作品こ水面の光の反射と、雲に覆われた空との対比が見事だなぁと感じます。

このように、シスレーは、自分でも語っていますが、「空」と「光」の表現を大切にしていた画家です。

この《ポール=マルリーの洪水》は、当時のお金でお金で180フランほど(ざっくりと現在の価値にして180,000円くらい)で買われました。印象派の作品はやはりあまり売れなかったのです。

1899年にシスレーは亡くなりましたが、その翌年、なんとこの作品が4万フラン(現在の価値に換算しておよそ40,000,000円)以上の値段でコレクターに買われました。

もう少し早く、その値段で買ってあげればシスレーも困窮から抜け出せたのになぁと思ってしまいます。

シスレーもゴッホと同じように、亡くなってから急に作品の値段が上がった人。その作品群は現在でも高値で取引されているのです。

アルフレッド・シスレー作《サンマルタン運河の閘門(こうもん)》

《サンマル運河の閘門(こうもん)の眺め》(1872年)閘門というのは、水量を調整する水門でもあり、水面の高さの違う運河や水路を船が通るために水の高さをを合わせる役目を持った門のことです。

閘って漢字読めませんでした。。。

この作品などは、空と川面が画面のほとんどを占めています。シスレーが空と水面にこだわっていたことが良くわかるのではないでしょうか。 

 

今回は、ちょっとマニアック?地味?な19世紀の印象派の画家アルフレッド・シスレーを紹介しました。風景画がとっても良いのでインターネットなどで検索して見てください。

アート傘にもシスレー作品をデザインしたものがあります。もちろん風景画です。ぜひ一度、アート傘をチェックして見てください。

美術検定1級アートナビゲータ持ってるスタッフより

アート傘を見る 

 

 

 

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