紫外線の目への影響と対策について
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8月は1年で最も紫外線が強い時期です。また夏休みなどで屋外でのレジャーを楽しまれることも多いかと思います。日焼け止めなどで肌への紫外線対策を行っている方も多いのではないでしょうか。しかし、目への紫外線対策まで万全という方は、それほど多くないように思います。
目も、肌と同じように、紫外線によるダメージを受けますので、海水浴や登山などのレジャーに行かれる場合はもちろん、日中の長い時間を屋外で過ごされる場合には、対策をお勧めします。
夏の日差しの強い日に外出した後、目に違和感を感じた場合は目の日焼けかもしれません。
波長が280 ナノメートル以下の光は眼球表面の角膜ですべて吸収されます。これより長い波長の紫外線も、大半は角膜で吸収されますが、角膜を通過した紫外線のほとんどはレンズの役割を担う水晶体で吸収されます。
残りの1 ~ 2%が水晶体を通過して網膜まで到達します。紫外線ばく露による眼への影響については、急性の紫外線角膜炎と慢性の翼状片、白内障が知られています。
紫外線角膜炎:
強い紫外線にばく露した時に見られる急性の角膜炎症。結膜(白目)の充血、異物感、流涙がみられ、ひどくなると強い眼痛を生じます。昼間に紫外線にばく露した場合、夜から深夜あるいは翌朝にかけて発症し、大部分は24 ~ 48時間で自然治癒します。
翼状片:
通常は30歳以降に発症し、進行は早くありません。農業、漁業従事者など戸外での活動時間が長い人に多発し、紫外線ばく露を含めた外的刺激がその発症に関係すると考えられています。
白内障:
白内障は眼科疾患の中で最も多い病気のひとつで、水晶体が濁るため、網膜まで光が届かなくなり見え方の質が低下してきます。初期には水晶体が硬くなるため老眼が進行し、濁りが強くなると視力が低下し、進行すると失明に至ります。
外線が目に入ったことを察知した脳は、紫外線の影響をブロックするためにメラニン色素を生成し始めます。 つまり目の日焼けは、肌の日焼けにも繋がると言われています。
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帽子の着用により、目に入る紫外線量を約20%減少させることができると言われています。また、UVカット機能を持ったメガネやサングラスを正しく着用すれば、90%以上の紫外線を防ぐと言われています。さらに日傘も併用する事により、サングラスの横から入る紫外線の量を減らす効果が期待できます。
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8月は紫外線の最も強い時期なので、日傘、帽子、サングラスなどを併用してお肌だけでなく目の方も守っていただければと思います。健康で幸せな毎日と素敵な夏の思い出を。
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参考資料 紫外線環境保健マニュアル2008