サグラダファミリア缶が大人気。名古屋市美術館で開催中のガウディとサグラダファミリア展を見てきたよ。

サグラダファミリア缶が大人気。名古屋市美術館で開催中のガウディとサグラダファミリア展を見てきたよ。

・ガウディめちゃくちゃ良かっです

愛知県の名古屋市美術館で開催中の「ガウディとサグラダファミリア展」へ行ってきました。

名古屋市美術館ガウディとサグラダファミリア展サイン

ガウティといえば「サグラダファミリア」。

ガウデイの建築群の一つとして世界文化遺産に登録されています。スペイン・バルセロナまで見に行かれた方も多いのではないでしょうか?

サグラダファミリアは、最初からガウディが担当していたと思われている方も多いでしょうけれど、ガウディは2人目の主任建築家で31歳(若い!)の時に指名されました。

みなさんよくご存知の通り、ガウディが亡くなった後も建築は現在も続いていて主任建築家は9人目にあたります。それだけ聞いても大変な事業なんだと感じますよね。(2026年に一番高さのあるイエスの塔が完成予定)

展覧会では、ガウディの創造における信念、考え方を示しながら、彼が手がけた建築群を紹介していき、彼の人生を賭けた作品がサグラダファミリアなのだとわかる内容でした。なんと晩年のガウディは、サグラダファミリアの中に自分の事務所があったそうなので。

 

・ガウディのこと

 少しガウディについて触れておきますと、

アントニ・ガウディ、1852年スペインのカタルーニャ州レウスという町に生まれ、21歳でバルセロナの建築学校へ入学し、加えて工房でも働きながら、勉学と実地の両方で建築技術などを学んでいったそうです。

今回の展示では、若き日のガウディについても触れられていました。それによると、学校では講義を聞くことよりも、図書室にずっとこもり、ギリシア・ローマ・ビザンティンなどの建築関連の写真集を読み漁って研究していたそうです。 

勉強・研究熱心なのは生涯そのまま続きました。それが高じてかずっと独身。サグラダファミリアの建築は、相当プレッシャーがかかっていたようですし、他の注文もあるわけで仕事も大変だし、プライベートな時間あったのかなと。

 

サグラダファミリアに関して感じたこと

サグラダファミリア聖堂の模型

サグラダファミリア初期

筆者は、サグラダファミリアの大まかな姿は知っているつもりでしたが、今回の「ガウディとサグラダファミリア展」で、一つ一つの塔に施された彫刻や内部がどのような空間になっているのか知ることができて鑑賞し、とっても良かったと感じています。

実際、現地に行くことなんてなかなか叶うわけでもないでしょうし。。。

それからガウディを知る上で、筆者自身は、ガウディが自然への眼差しと生命、そして幾何学を重要視していたことは以前から理解していました。

今回、それらについての確認できましたが、もう一つあったんです。ガウディの建築へ基本理念。

それは、過去になされたことに気づくことが大切だ、ということ。

スペインは、歴史的にイスラムの国だったことがあります。ですから文化、特に建築物にイスラム教文化の建築とキリスト教文化の建築が残っている国と言われています。

ガウディも、もちろんそれらを研究して自分の手がける建物に活用しています。それからアート好きな筆者として勉強になった事柄があります。

リヴァイバル建築」です。

ガウディの卒業制作

《ガウディの卒業制作(建築免許試験)》(ネオ・ローマ様式)

ガウディの生きた時代、建築について、「今のものがベストではなく、過去のものを学んで、今に取り入れる」という考え方があったのです。それがリヴァイバル建築です。

ギリシアやローマ、ゴシック、バロックとか少しアートがお好きな方なら聞いたことのある言葉だと思います。

歴史をさかのぼると時代、時代でさまざまな様式があります。

ガウディもそれらの特徴を捉え直して研究していました。

リヴァイバル建築では、ネオ・ゴシックとかネオ・バロックネオ・ローマなどがあり、ガウディ自身もその様な建物を作っていました。

古きを知って新しきを知る、ですね。

 

ガウディとサグラダファミリア展では、ガウディ建築の写真と一緒にたくさんの模型も展示されていて、写真だけでは、わかりにくい細かさや美しさを見てとることができました。 

また、建築的な安定(建築勉強したことないので恐らくですが)と芸術的な美(自然への眼差しが大きく関与している)を求めることで「場」の環境との調和を満たすものを考え出していたのだろうと思いました。

ガウディの全てを賭けた、サグラダファミリアは長い年月をかけ、空へ空へと向かって今も作業が進んでいます。まるで、建物そのものに意思があるかのように。

それは生きているのではないかと感じさせます。

神の元へ向かっているかのように。

 

展示の終わりは、ドローンを使った特別な映像が流されています。

それを見ていると、人が作ったものなのに、何か、、、神に包まれているような感覚になったことを覚えています。

 カタログからの一文を引用しておきます。

〜「創造は、人を介して途絶えることなく続くが、人は創造しない。人は発見し、その発見から出発する」〜

(引用:ガウディとサグラダファミリア展カタログ、55p)

 

グッズ紹介

たくさんのグッズが販売されていまして、どれを選ぼうかかなり迷いました。

ガウディとサグラダファミリア展カタログ 

展覧会のカタログ(かなり分厚いカタログでこれさえあればガウディのこと全てわかるようになっています。ガウディの生涯と世界の出来事を比べた年表付き。)

 

サグラダファミリア缶 

サグラダファミリア缶(大人気です。とてもかわいい。一人3個までだったかと思います。中に入っていたクランチも甘すぎずとても美味しかった。一個1080円)

 

Shinji katohデザインのサグラダファミリア・クリファイル 

Shinji Katohクリアファイル(愛知県のグラフィックデザイナーshinji katohさんデザインのクリアファイル。とても有名なデザイナーさんです。)

 

サグラダファミリア・マルチケース

マルチケース(こちらはこのブラックとホワイトがありました。ブラックが人気あったと記憶しております。)

 

「ガウディとサグラダファミリア展」は、名古屋市美術館で3月10日まで開催しています。

ぜひ、かさたびのアート傘を持ってアートさんぽにお出かけしてみてくださいね。

美術検定1級アートナビゲーター持っておりますスタッフです

 

 

ブログに戻る