ゴッホ、モネ、ルノワール、ミュシャが残した言葉とエピソード。

ゴッホ、モネ、ルノワール、ミュシャが残した言葉とエピソード。

巨匠たちが残した言葉

ルノワール

・「楽しくないなら描きません」

これはまだ駆け出しの頃、師匠にほめらたときに発した言葉。この考えは生涯貫いていた。だから描きかたもブレることもなかった。

 

モネ

「私は鳥が歌うように、絵を描きたい」

こちらは、モネの残した言葉の中で特に有名なもの。鳥がさえずり話しかけるように、絵で語りかけたい。とか鳥が当たり前のように自然の中を飛び回り、さえずるように、自分も自然を自在にキャンバスに描きたいなどと捉えることもできるかと。

 

「観察によって、そして熟考によってこそ、君は何かを発見する」

「絵を描きに行くときは、木のすべての葉が、あなたのモデルの表情と同じように大切であることを忘れないように」

 このふたつは似たことを言ってますね。モネの描き方が感覚的なものではなくて、観察し、考えて筆を走らせるというスタイルだったことがよくわかる。

 

 

 

モネの友への想いがこもったエピソード 

若き日を共に過ごした友人の画家シスレーが亡くなった後、彼の残された家族のために、彼の展覧会を組織し、オークションを行って亡き友の家族のことを真剣に考えていた。

オークションではモネ自ら、値段をどんどん引き上げ、なるべく高値で落札されるように計らったという友思いのエピソードが残っています。(ロザリンド・ボランド=ロバーツ、ジェーン・ロバーツ編「印象派の人々」、中央公論社、1990年より)

  

ミュシャ

・「私が教えられるのは法則や技法だけであって、芸術を教えることはできません」これは他の画家、例えば、印象派を支えたカミーユ・ピサロなども同じことを言っています。

言っていることとてもわかりやすいことですね。技術は教えてられても、それをアートにするのは本人次第。また、己の個性に磨きをかけ、自分なりのスタイルを作るのも、もちろん自分。

・「人や動物の体のフォルムが詠みあげる素晴らしい詩、そして花、葉、果実の線や色が奏でる音楽ーこれは私たちの審美眼を鍛えてくれる、これ以上ない教育者なのです」

人物、植物のフォルムをじっくりと観察して、必要な要素を取り出していったミュシャのまとめ的な言葉ですね。

  

 

ゴッホ

・「僕はなんとして星月夜を描きたいと思っている。僕には、しばしば夜のほうが昼よりも、ずっと色彩豊かであり、強烈な薄紫色や青や緑を持っているように思える。星を眺めれば、レモン・イエローのものやピンク色のもの、青い輝きを持った星に気づくはずだ。青と黒からなる背景に白い斑点を描いただけでは不十分なんだ。」と手紙で語っていたゴッホ。その作品を傘にしたのがこちら。

  

 

「ぼくらは絵を通してのみ、何かを語ることができる」 

これは彼が亡くなったとき(37歳)に身につけていたメモに記されていた言葉。

その数年前、絵の練習に励んでいた頃の弟のテオに対して、自分の病気のことも理解した上で「あまり消耗しすぎると40歳を超えられない」と手紙に書いていた。(「ゴッホの手紙より」)

何かを残したかった。ゴッホ。それは1883年の手紙に残っている。

「特定の傾向を満足させるために描いたものでなく、人間本来の感情が現された作品を」

  

  

 

 

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