「ミュシャ展」が始まった松坂屋美術館へ行ってきました。その感想と購入グッズを紹介。
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「ミュシャ展マルチアーティストの先駆者」感想。
名古屋の栄にある松坂屋美術館で始まった「ミュシャ展マルチアーティストの先駆者」へ行ってきました。
最近ミュシャ財団公認のブランドができてフレグランスやバッグなどが製品化され、にわかにミュシャに注目が集まっている状況です。
そんな中、名古屋へ巡回してきた今回の展示は、ミュシャが生まれた家(チェコ生まれ)の近くに住む医師ズデニェク・チマル博士親子3代に渡るコレクションから、特にデザインの仕事に注目して作品を選び展示されていました。
展覧会のタイトルにある通り、ミュシャはポスターだけでなく、日用品、ジュエリー、雑誌の表紙、本の挿絵など、その仕事はとても幅広く、そのマルチアーティストぶりに驚くこと間違いなしです。
ミュシャは仕事大好き
素描《ユディト》(1904年)墨とパステル。
今回の展示では、素描(デッサン)や習作(練習)の作品が多かったように思います。採用しなかったものも展示されていました。
素描がとてもいいなぁと個人的感じましたし、素描はやはり技量が出やすいものだと思いますしね。この作品はサラベルナールの舞台用デッサンで衣裳のデザインも任されていたようです。実際には、サラは舞台には立たなかったとのこと。
挿し絵原画《蚊のお話『おばあさんのお話』》(1892年)
ポスターデザインで一世風靡をする前は、本などの挿し絵画家として生計を立てていたミュシャ。
その挿し絵も沢山展示されていて、こちらの「蚊のお話『おばあさんのお話し』」の原画を観て、私はとても興味を持ちました。鼻が大きく長く垂れている不思議な絵だなと思い、話を聞きたいなと感じました。
《雑誌社パリ=フランスのための有価証券》(1898年)
《ルヴェール=ウティール社ビスケットパッケージデザイン》(1901年)
驚いたのは、会社の有価証券のデザインや紙幣、切手のデザインといったお堅いイメージのお仕事も受けていたことです。
また、お菓子のパッケージデザインも手がけていることから、いろんなところからの注文が相当多かったのだなと容易に想像できます。
それとやはりマルチアーティストというぐらいですから、基本的に器用なんだろうなと感じました。
ポスターデザインの成功からアール・ヌーヴォーの代名詞、そして自身のアイデンティティーである、スラブ民族的な作品を取り上げられることの多いミュシャですが、デザイナーとしても、ずっと幅広く活動していたことをこの展覧会では良く理解できました。
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《ヨハン・バウアーの肖像》(1882年、油絵)
このような古典的というかオーソドックスな油絵の肖像画が数点だけ展示されていました。
これらの肖像画を見る限り、花や植物、曲線の美などが取り上げられ語られることの多いミュシャですが、普通にと言ったらおかしいですが肖像画も上手いなぁと感じました。
次は、ミュシャ学生時代のノートの複製です。
学生時代のノートの複製なんですが、授業中に描いたのか、自宅で描いたのかはわかりませんが、良く描けてますよね。もともと上手い人だったんだなと。こういうのはなかなか見る機会がないので、じっくり観賞しました。
グッズ買ったよ
「手提げ付き図録」
こちら図録(カタログ)なんですけれど、手提げとセットになっているものがあって(別々買うより割安)こちらを購入。
美術館に良く人ならわかると思うんですが、リュックやバッグ類はロッカーに入れる方が多いと思います。重いし、もし作品に当ててしまったらエラいことになります。
そんな時、軽い手提げに、お財布やスマホ、鉛筆、メモ帳を入れておくと動きやすいです。
豆知識ですが、美術館では、ボールペン、サインペンなどぺん類は厳禁です。もし、それが絵画に当たってしまって色が着いたら、修復大変です。
だから、美術館で美術館でメモとるときは、鉛筆マストなんです。これとても大事なことです。
「マスキングテープ」《ヒヤシンス姫》(1911年)のマスキングテープ。このほかに3種類のテープがありました。
「木のポストカード」《黄道12宮》(1896年)
こちらの木製のポストカードは、ゴッホの静物画展のグッズで購入したのと同じ作りのものです。今回のミュシャ展でも発見したので買いました。台は、白木のものを選びました。
巡回情報
この「ミュシャ展マルチアーティストの先駆者」、名古屋の松坂屋美術館では、2024年1月21日まで開催され、その後、熊本市現代美術館で2024年2月10日~2024年4月7日、山形県の天童市美術館で2024年4月19日~2024年6月16日、三重県のパラミタミュージアムで2024年8月3日~9月29日などを巡回する予定です。
お近くの巡回展示を見る際には、ぜひ、かさたびのミュシャのアートをデザインした傘を持ってお出かけするのも気分を盛り上げるには最適なのでは。
美術検定1級アートナビゲータ保持スタッフより
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