印象派アートの巨匠ルノワールの肖像画ってなんか素敵。
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ルノワールの肖像画っていいですよねぇ
《ジャンヌ・サマリーの肖像(1877年)》
いかかですがか?筆者がとても好きなルノワールの肖像画です。
この肖像画、背景はおそらくピンクなんですけれど、いろんな色が混じっていますよね。肌の色も同じ様に(絵の下手な僕だけかもしれませんが・・・)肌色というよりも少し、薄緑や黄色が混じっていますよね。絵の中に入り込んで少しお話ししてみたい気分になりませんか?
モネとともに印象派を作った画家ピエール・オーギュスト・ルノワール
ルノワール(1841〜1919)というとモネとともに”印象派”と呼ばれるグループを作って、古典的な描きかたとは違い、絵の具を混ぜずに光の生み出す色彩を見せていこうじゃないか!という意気込みのもと、19世紀のフランスで活躍した画家です。このブログの冒頭でも画像を見てもらった通り、肖像画や群像画(人が集まっている絵)が魅力的な画家です。
モネたちと印象派展を開催し始めたときは、ルノワールの作品について、とくに肌の色がまるで死人のようだと批判が集まったこともありました。それまでの古典的な描きかたと違い、光を色彩として意識して描いたので、そのような批判を受けたのだと思われます。(そんなルノワールもスーラの点描(点で描く技法)を猛烈に批判しましたが・・・歴史は繰り返すのです。)
印象派自体、旧態依然とした批評家やフランス芸術界、そして一般の人からも、なかなか理解を得られずかなり苦労した様です。
《田舎のダンス》
こちらの絵は、ルノワールのダンス3部作と呼ばれるもののひとつで《田舎のダンス》という作品です。1882年ごろの制作。同じ頃に《ブージヴァルのダンス》《都会のダンス》という作品を制作しました。3作品とも男女一組がダンスに興じるという構成です。
この絵は、ルノワールがイタリアを旅したあと(当時の画家はよく旅をして刺激を得ていました。インターネットもないですしね)、何でも旅先でルネサンス期の巨匠ラファエロの絵に大変感動し、印象派の作風から、すこし距離をおこうとしていた作品と言われています。ですから、印象派全開!の絵という訳では無いようです。
この記事の冒頭に載せた《ジャンヌ・サマリーの肖像(1877年)》と比べると、描き方が違うなと感じて頂けるのでは無いかと思います。
絵についてですが、のちに妻となる女性が画面の左上に扇子を広げ、画面の右下には男性の帽子が落ちている対角線を意識した絵の構成になっています。また、女性の赤い帽子も目を惹きます。
ちなみに、モデルとして踊っている女性は、アリーヌ・シャリゴといい、制作当時41歳頃のルノワールよりも20歳ほど若い女性です。描いているルノワールのほうを見て微笑んでいるので、彼女のために描いたとも捉えることができそうですね。この女性は、後にルノワールは妻として迎えています。(実は前から付き合っていたけれど内緒にしてた。。。)
どうでしょうか?
ルノワールの一枚の絵を巡っても、いくつかのエピソードが出てきて興味がわきませんか?このような作品をデザインしたアート傘を持つことで、普段の生活に彩りを添えることができますよ。
ルノワールの《田舎のダンス》を使ったアート傘をぜひ、ご覧になって下さい。
「追記ネタ」ダンス3部作は、もともと3作ともシュザンヌ・バラドンという画家でモデルも務めていた女性で描くつもりであったようです。ルノワールとはちょっと大人の関係。
そこに、のちにルノワールの妻となるアリーヌ・シャリゴが割って入り色恋沙汰に発展。アリーヌが《田舎のダンス》のモデルを務めることになりました。
まあ、モネにしろクリムトにしろ、女性関係は色々あったようで。以上です。
美術検定1級アートナビゲーター持ってるスタッフより
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