「ゴッホと静物画ー伝統から革新へ」レビュー&オススメグッズ紹介

「ゴッホと静物画ー伝統から革新へ」レビュー&オススメグッズ紹介

「ゴッホと静物画ー伝統から革新へ」を観賞。感動した。

ほんとは3年前に開催されていた。

東京都の新宿にあるSOMPO美術館で開催中の「ゴッホ静物画ー伝統から革新へ」を鑑賞してきました。この美術展、実は2020年に開催予定でしたが、コロナ禍によって延期され、ようやく日常を取り戻した2023年の秋から開催となりました。

そのことが影響しているのでしょうか、開場前から数十人が並ぶ(もちろん私も)盛況ぶり。中に入るまで、なんだかドキドキしました。

ゴッホは、1853年に生まれ1890年に亡くなるまでに、およそ850点の油絵を描き、この展覧会の軸となるテーマの静物(花とか食べものなど)を描いたものは190点ほどです。そのうち25点が今回の展覧会で展示されていました。

ゴッホの静物画というと《ひまわり》《アイリス》《靴》などが、ぱっと頭に浮かぶのですが、「ほかにはどんな作品があるんだろう、早く対面したいなぁ」と、はやる気持ちを抑えつつ入場。

 このSOMPO美術館は、いったん5階へ上がり鑑賞しながら降りてくるというスタイルで、企画展だと多くの場合、各フロアごとにテーマが決められています。

展覧会のテーマは大きく3つ。それぞれ簡単に紹介しておきます。

1、伝統 17世紀から19世紀:食べ物、ロウソク、ヴァニタス画と呼ばれる頭がい骨(頭がい骨は伝統的なモチーフで”死を忘れるな”との意味がありますが、それが転じて”今日を精いっぱい生きよ”とも解釈できます。)、工芸品などを描いたゴッホ作品と、その時代のいろんな画家の作品を展示。

2、花の静物画:1886年までは、それほど花を描くことはなかったゴッホ、その頃から亡くなるまでにたくさんの花を描きゴッホの技量は一番磨かれたといわれています。

3、革新:見たままを描くかなくてもいいのでは?という思いから、20世紀美術への扉が開かれた。

と、このようなテーマが設定されていました。

ゴッホのヴァニタス画(頭がい骨の絵)を初めて見たんですが、伝統から学びとろうとしていたんだなぁと修業中の姿を想像する作品でした。

 

 

「ゴッホ静物画ー伝統から革新へ」を観て感じたこと。

こちらは《コウモリ(1885年)》ゴッホの作品としてはめずらしい作品です。まだまだ、修業中という印象が強いです。この頃、ゴッホは絵を教えていたことがあり、その教え子が持っていたコウモリのはく製を描いた作品です。

また、ゴッホの作品だけでなく、彼が影響を受けた作家や、反対にゴッホの作品からヒント得たものもあります。「ああゴッホの作風ってこういうところからきているんだ」という発見がとても興味深く、またそれを楽しく感じる時間でした。

37歳で亡くなったため、作家としての活動期間が短かったゴッホが、伝統的な描き方を習得しつつ、どのように自分のスタイルを追い求め《ひまわり》《アイリス》の境地にまで達したのかよく分かる展覧会でした。 

ゴッホ 《ひまわり》陶板

こちらは、SOMPO美術館が所有する《ひまわり》を陶板にしたものです。陶板というのは簡単に言いますと、陶器の板のことで、この《ひまわり》のように、筆使いまで再現できるほどのできばえです。

徳島県の大塚国際美術館が世界の名画を陶板にして展示しているのが有名です。SOMPO美術館展示会場には、実物も展示してありましたが、こちらも珍しいものですので。

ひまわりは、当時の絵画においては、男性の力強さを表しているとも言われています。男性にも似合う花ですね

 

ゴッホ 《アイリス》

《ひまわり》と《アイリス》、並べられた名作!

《ひまわり(1888年)》と並べて展示されていた、この《アイリス(1890年)》に特に人が集まっていました。縦92.7センチ横73.9センチの大きさで《ひまわり》と同じように圧倒的な存在感を放っていました。

私、この2作品が並べられているだけで来てよかった!と感じました。

この《アイリス》を製作している時、弟テオには手紙で、濃い青(紫)と黄色の組み合わせを試していると送っていて、その通りにハッキリとした色の合わせが互いを引き立て合い、引き締まった絵の構成になっています。

ちなみに花瓶の右側に花が垂れているのは、伝統にのっとった花の描きかたで、しかも《ひまわり》も同じような部分があります。

この絵を描いた後、パリに住む弟へ会いに向かったとき、ゴッホの心境はどうだったのだろう?すぐにオーベール(ゴッホ最期の場所)という場所へ移り住むことになっていたので少し切ない気分にもなります。

 かさたびのアート傘には、アイリスをデザインしたものも扱っていますのでチェックして見てくださいね。

 

私、以前別のblogでも書いていましたが《ひまわり》は、今も生きているようで、ゴッホの想いがギューっと込められている気がしました。

《アイリス》も同じように、今だに命が尽きていない花。そういう意味では、花を描いた静物画でありながら、美しさと妖しさ、意思を持った生き物を描いた作品と感じました。

19世紀を生き急ぎ、近代絵画の父とも呼ばれるゴッホが残した静物画の名品。もし、そのままゴッホが生きつづけていたら、どんな絵を描いていたのか、そんなことを考えながら観賞は終了。

グッズ売場へと進むと、朝一番の入館だったにも関わらず、こちらも大盛況でグッズの種類とても多くどれにしようか迷いに迷いました。

オススメグッズ紹介

ゴッホ《アイリス》エコバッグ

まずは、画像のエコバッグ。《ひまわり》と《アイリス》がありましたが、私は迷わず《アイリス》を選びました。サイズは、縦41センチ横48センチとよくあるエコバッグよりも少し大きめ。持ち手の幅が広くて使いやすい印象です。

 

《ひまわり》のものは、表面が凸凹のある加工になっていて、ゴッホの筆使いをを表現している木製のポスカード(サイズは普通のポストカードと同じ)でカード立ては別売でした。

ポストカードって展覧会で良く買いますけど、意外と飾ったりする事もなく、しまい込んでいること多くないですか?これなら小さいながらも作品をお部屋に飾ることができるのがポイントです。

 

ヴィンセント・ヴァン・ゴッホのペーパークラフト

そして、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホのペーパークラフトモデル。紙の部品を組み上げていきます。作製に1時間強は必要。しかし、ゴッホ顔の静物として完成度は高く、思った以上にしっかりとしています。

私は、図録(カタログ)も購入して少しずつ読んでいます。こちらもアート好きにはおすすめです。

「ゴッホ静物画ー伝統から革新へ」は2024年1月21日までです。ぜひゴッホ作品がデザインされたアート傘を持って、この展覧会へ行きましょう!

美術検定1級アートナビゲーター持ってるスタッフより

ゴッホのアート傘シリーズを見る

 

 

 

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